友人の冒険家 石川仁氏が、最終目的の葦船による太平洋横断の始まりとして ヨットによる太平洋横断の前に 千葉の館山を4月8日に出港して日本一周を始めました。
館山→伊豆大島→伊豆下田→御前崎→佐久島→大王崎→志摩の私のホームポートに寄港です。
昨年広島〜志摩迄 購入したヨットの回航をお手伝いしました。
回航の様子は下記の記事順にご覧下さい。
http://simakaisou.blogspot.jp/2011/08/blog-post_07.html
http://simakaisou.blogspot.jp/2011/08/blog-post_16.html
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http://simakaisou.blogspot.jp/2011/08/mio-marina.html
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石川仁氏は 志摩迄回航の後 一ヶ月滞在をして千葉の館山にシングルハンドで回航して行きました。
昨年の志摩滞在時はまだまだ セーリングを覚える段階ではなくヨットに慣れる事が主で、こちらも教えられる時間がなかなかありませんでした。
教えられる限られた日は一日限り! セーリングの他に海・陸からの釣も教えなければなりません。
当日早朝の風予報は10m前後の風 ! 強風時の走らせ方を教えたかった私には絶好の日となりました。
午後には風が弱まってしまうので、午前2時30分自宅を出発 志摩には5時30分到着 直ぐに出港です。
湾の中はまだまだ余裕です。
湾口に近付くにつれて風も強くなり13m程度の風です。風が強くなり傾きが限界になればヨットは風の受ける帆を小さくして対応します。フルセールでの限界を教えるには好都合の風です。
年式の古い船は船形から直ぐにヒール(船が傾く)しやすいのですが、そこから堪えます。
初めての25°〜35°の傾きに緊張気味です。
全て口頭で説明するのは不可能なので、私が操船して動きを目で見て覚えてもらいます。
コレだけは 長年ヨットに乗っていても 1人で操船する事を常に考えて実際に帆走してこなければ教えられないコツがあります。
前の帆を吊り上げている金具が外れたので、修理の為にはマストTOPに上がらなければならず 外海での講習はこれで終了です。
ボートと違いヨットはエンジンが動かなくなっても 風があれば自力で帰港出来るのが最大の安全で利点です。
日本一周の間にはこんなトラブルも発生すると予測しますので、風があったので、マリーナ迄セーリングで帰る事を目標としました。
志摩の英虞湾の奥は真珠筏が沢山浮かんでいますが、その中をすり抜けて帆走する練習です。
万が一の緊急回避の為 エンジンを掛けての練習が良いのですが、私が大丈夫と判断した事と仁さんによりプレッシャーを与える為にエンジンストップで延々と行いました。
今迄 見た事も無い真剣な表情です!
マリーナの手前の狭い航路は風向きが悪く帆走は断念 マリーナの前で再び帆走で着岸予定でしたが、私の伝え方が悪かったのか着岸直前でエンジンをバックに入れられスピードが落ち失敗(w_-; ウゥ・・
そのままならば 確実に成功していましたが、帆走だけで着岸した経験にはなったと思います。帆走で着岸経験の有る方は 経験者でも少ない事を考えれば、これだけでも今後の自信と安心につながると信じています。
マリーナでマストに上がって 帆を上げる金具の修理です。
後に 私が毎年大晦日から海上安全祈願に訪れている 青峰山 正福寺に行きました。
日本一周の祈願です。
鐘を一撞きさせて下さいとお願いしたら 了承していただけたので、帰り際に海上安全を祈願して一撞き!! 最後迄鐘の音を楽しみます。
マリーナに戻り 私の船で海からの釣を教える為に 仁さんに会いに訪れた美女も乗せて17時に出港です。
日没迄 時間が少なく遠くのポイント迄は行けずに近場でしたので、釣果は0でしたがルアーの動かし方は最低限伝える事が出来ました。
マリーナに戻り 夕飯を食べ近くの浜島港で今度は陸からの釣の練習 これも釣果は0でしたが、ルアー釣は投げ方も最初は上手く行きません。
私がルアー釣を薦めているのは 餌釣ばかりしていると泊地毎に餌屋さん探しから始まり餌が無ければ釣ができません。
餌を買っても全て使い切る事はほとんどありませんから財布にも優しい事になります。
志摩を出たのは0時でした。
睡魔に勝てず高速のパーキングで仮眠 疲れましたが、自分が一日で伝えたい事が伝えられた満足な一日でした!!
お疲れさまでした。未だに海は怖いし、スムーズに行くことは少ないですが、ベテランぶっている人でも、外海に出ていく人は、少ないです。
返信削除そんな中で、始めて間もないのに、出かけていくのは素晴らしいことです。
最初の頃に出て行かないと、時期がきたら、お金がたまったら、天候がよくなったら等々理由をつけて行かなくなるのが、私も含めて海の男の常みたいですね。
安全な航海をお祈りしております。