2011年8月19日金曜日

ヨットの回航 広島〜志摩 広島〜MIO MARINA編

海峡の潮の時間から仮眠を諦め 11日1時30分に出航しました。
具合の解らないヨット・初めての夜間の海面は不安で一杯です。
大潮で潮の流れは強いのですが、満月の夜間は視界も良くこれだけが救いです。
予め海図に記した角度通りにヨットを走らせます。
何度も走った伊勢湾・太平洋ならば本船・流木等の浮遊物を注意するだで、夏の夜間航行は昼間よりも涼しく快適なのですが、此処は瀬戸内海気が抜けません!!



音戸ノ瀬戸を目指します。途中通常大きな網には角に点滅するブイが設置されているのですが、小さな網・筏には設置されていません!!  途中二カ所直前で発見して進路変更をしてセーフでした。満月の夜で助かりました!! 闇夜ならばアウトだったかもしれません。
水路の入口は海図から確認しても島が重なり遠方からでは目印の灯台は見えません。
海図を信じて陸地方向に進む事になります。
音戸ノ瀬戸を無事通過して一時間程で夜明けとなりました。


予定通り来島海峡の北側の水路を順調に通過 海面も一気に広がりましたので、前のセールを広げました。


冒険家 石川仁氏もご満悦です。


順調だった航海がここでトラブル発生!!
キャビンの中を見たら プール状態で底板がプカプカ浮いています。
船の中に水が浸入する事は一番怖い事です!!
最初にプロペラのシャフトが船体を貫通している部分を疑いましたが、原因はエンジンの冷却するゴムホースの破裂でした。完全に劣化からです。中古艇は高い部品ではありませんので取替ておく必要が有る品です。私が業者ならば取り替えておく部品なのですが・・・・
スペアパーツは載っていませんので、とりあえずエンジンを止め流されながら考えます
エンジンを停めていれば入水は止まります。流されて危険ならばセールで走れば良いだけです。ここがヨットの安心な所です。
とりあえずエンジンの他のホースの余裕がありましたので、カットして応急処置をしました。次に水を出さなければなりません。ヨットに排水用のポンプは電動・手動と付いているのですが、電動が調子良くありませんので緊急用にと持って来た電動ポンプで排水しました。電動ポンプで排水出来ない箇所では同じく持って来た手動ポンプで排水です。
早くも私が持って来た備品が役に立ってしまいました!!

修理後は快適に距離を稼ぐ為に エンジンと帆で順調に進みます。


一時間程で またもやトラブル発生!!
次はファンベルトが切れました。予備のファンベルトは確認済みでしたので即交換しました。切れたファンベルトを確認すると細かな亀裂が入っていてすでに劣化している物でした。
後に2時間後に再度ファンベルトが切れました。
このファンベルトはダイナモを回す役目で、発電だけ出来なくなる事になります。
最初の予定では漁港に停泊予定でしたが、進路から遠くなりますがファンベルトを入手しやすいと考え MIO MARINAに予定を変更しました。
マリーナに電話でファンベルトの確認をしたところ純正は在庫無しとの返答でしたが、とりあえず発電できないとなると夜間航行の為の灯火だけでバッテリーを消費してしまいます。
万が一の為に乾電池で灯火可能な臨時航海灯を持って来ているので、これを使えばバッテリーを消費する事は無いのですが、航海は始まったばかりなので焦らずとりあえずマリーナに入港しました。
入港した時刻は18時過ぎ マリーナの全ての業務は終了した後でした。


桟橋には陸電・水が完備された立派なマリーナですが、施設全て施錠されていて身動きがとれません。陸電から電源を取出したいのですが、形状が特殊なので使う事ができません。バッテリーで冷蔵庫も動かす事が出来ずキャビンの扇風機も使えません!!
暑くて寝る事が出来ないので、桟橋にキャビンのマットを敷いて寝ていると3時に凄い雨で起こされました。そのまま夜間航行していなくて正解だったかもしれません。
施設内はめずらしく外部にドリンクの自販機もありません!!  我慢して常温の飲み物で我慢です。

2 件のコメント:

  1. 地図を確認しながら拝読しました。
    トラブル続きだったんですね!
    ここまでのところ何もないようですが...
    不足の状態に備えての予備の品々、そして冷静なご判断、
    お見事ですね。
    自転車でのロングライドにも通じるところがあります。
    後半、楽しみにしてます。

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  2. 窪田様
    コメントありがとうございます。
    私自身安い中古のヨットを買い 毎回整備して自分の物にしていった経験が役立っていると思います。自分で対処出来なく依頼しても必ず立合い見て覚える!!
    自転車については 10代の頃は名古屋に自転車好きには有名なカートーサイクルがあり良く通っていました。 ロードとキャンピングを車輪から全て自分で組み立て乗ってていました。振り返ると昔から乗り物は変わっても同じ事をしているのかもしれませんね(笑)

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