2012年10月29日月曜日

同窓会でも 死に関する話が出てくる年代です!

昨日 四年毎のオリンピックの年に行っている 小学校の同窓会に出席しました。

先生は今年79歳 衰えを感じる事なく元気な姿を見せていただき元気をいただきました。
挨拶のお話の中で、自分の死後の場所をどこに決めるかを未だに迷っている事がありました。
お住まいは 愛知県の三河地区の南部の地域  豊田・岡崎・豊橋とは違い高速道路が有る訳でも無く先は三河湾となる為 古くからの風習が守られている地域となります。

古くからこの土地に住み着いているので、菩提寺もあるのですが納得が得られない為、書物を読んだり 他の宗派にも足を運び 菩提寺の日頃の目に映る生活を見ていて信仰するには価しない為に 宗派の元である京都の本山にも行った事もあるのですが、宗派自分の目・耳で確かめても納得出来る宗派は無かったとの事でした。
今年にお母様が亡くなられ 葬儀に関してのお寺の関係を直に接する機会があったのですが、仏教に対しての信頼感は薄れる一方との事です。

実はこのお話は 4年前の同窓会の時にも 同じ内容のお話をされていますので、先生は4年以上 仏教を受け入れたいが為に 考え行動を続けていていても答えが出ないとの事は 教師という職業上 生徒に如何に伝えるかを悩み 考え続けてきた者にとっては "伝わってこない限りは信頼感が生まれてこない" の心理は一般の方達よりも強いと思いますが、やはり伝える側に問題があるとしか考えられません。
私も実家の菩提寺に関しては疑問を持っていますので、先生と供養全般に関してお話をして私と思いは同じ "押し付けだけで、何も伝える努力をしていない。形式だけでなく一番大切なのは優しさ"のたった一つの基本的な事です。
簡潔には "気持良くお金を出せる様な気持にさせて下さい"と思います。

私は仕事として海洋散骨業を営んでおりますが、決して仏教否定者ではありません。
フェイスブックで、交流のある住職の中には今迄の仏教の在り方では将来が無い事に危機感を持ち 仏教以外の勉強会など精力的に活動されている方が、お見えになる事だけは先生にはお伝えしました。

"子供達には私が死んだら遺骨を持って帰ってこなくて良いからね" と子供達に伝えている同級生の話でした。
これは実際一番お金の掛からない方法です。
関東では 直葬率は30%と言われていますので、今後 "火葬場から遺骨を持って帰らない" を選択する方も増えるかもしれません。
火葬場に残してきたご遺骨の行方を考えていますか?  の私の問いに答えは無しでした。
火葬場に残してきたご遺骨は廃棄処分です!  簡単にはゴミです。この現実を受け入れる事ができればその選択方法も否定はしない事・残された子供達の気持も考慮する必要が有る事
このふたつをお話させていただきました。

今年は 5月に中学の合同同総会と同級生に会う機会の多い年です。
女性の同級生からは 海洋散骨希望の声を多く耳にします。
フェイスブックの友達においても 女性の海洋散骨希望は多いのが現実です。
平均年齢から考えても 私がその方達の海洋散骨を行える確率はとても低い事が残念でしかたありませんが、海だけでなく陸も含め 散骨をもっと明確にして行く事も最重要課題と考えています。

先月出席した「第一回海洋葬サミット」が業界誌の仏事に掲載されています。



とりあえずは海だけですが、 スタートラインに向けて進めて行かなければなりません。



2012年10月9日火曜日

平成24年 10月 6日 海洋散骨式

三重県桑名市より3名様の海洋散骨式でした。
お母様が、4日に山陰より名古屋に到着され 名古屋駅でご遺骨のお引取りとなりました。

4日から伊勢志摩方面に ご家族の旅行の途中での海洋散骨式ですので、予備日は6日の前後日含め 三日間が可能な余裕の有る日程でした。
秋の安定した天候の中 予定通りの6日に無事行う事が出来ました。


時々晴れ間が射す曇り空 風は2m〜4m ウネリの予想は1m前後でしたが、太平洋上は周期の大きなうねりで全く問題ありませんでした。

船のエンジンを止め 自然の波と風の音の中で、海洋散骨式を行いました。








風も弱く 海面に手の届く艇を使用していますので、今回は水溶性の袋を開け海面に優しく散骨して頂きました。


故人様の新たな旅立ちです!


海に映える綺麗な献花


ゆっくりと故人様を追ってゆっくりとお花も流されて行きます。
私はこのゆったりとした自然の時の流れが、一番好きです!


最後のお別れのリース(オプション) になります。
通常はご遺骨の飾り花を最後のお別れの花としています。



最近はリースの花の周りを無理に周遊する事は止めております。

横波を受けて船が不安定になる事よりも 自然に流されるままに、静かに最後のお別れをして頂いた方が良いと考えております。
お別れのBGMも最近は ご希望の無い限り流しておりません。
今回はお客様のご要望の3曲の内 1曲をこちらで選んで流させて頂きました。
葉加瀬太郎の"ひまわり" この曲は初めて流しましたが、碧い海には最高に合いました。






ご遺骨の飾り花 (お別れのリース)


アキイロアジサイ(グリーン)・ポンポンマム(グリーン)・デンファレ(白)・デルフィニューム(ブルー)・ケイトウ(ピンク)・トルコキキョウ(白)・ササバルスカス

献花





9月・10月の季節の花
*ミヤマリンドウ(深山竜胆) *アキイロアジサイ(秋色紫陽花) *マリーゴールド  *トルコキキョウ(グリーン八重) *ケイトウ(鶏頭) *デルフィニューム(飛嚥草・ヒエンソウ)

その他の花
*スターチス(黄・ピンク) *スプレーマム(白・黄・ピンク) *バラ(ピンク・紫)  *ガーベラ(黄.ピンク)*デンファレ(白・アンナ) *ポンポンマム(グリーン)



次回は 10月 16日に海洋散骨式の予定です。
南の海で、ウロウロしている台風が気になりますが、進路予想から考えてウネリの方は大丈夫と思っております。

2012年10月5日金曜日

「第一回 海洋葬サミット」に参加しました。

10月3日東京で行われた 「第一回海洋葬サミット」に参加しました。



九州から北海道の海洋葬を施行している 業者12社 17名が集いました。
海洋散骨は新しい業種なので、個々の繋がりはあっても 団体・協会等の全体の横の繋がりがありません。
全国で最初の集まりとなり 弊社も参加出来た事は大変うれしく思っています。

海洋散骨の現状では 各社が独自の自主的なガイドラインを決めて行っているのですが、ボートがあるからと友人を誘う様に安易に考えて散骨業を初めてしまう方も少なからず実在しています。
団体を作り上げて 統一のガイドラインを定めて行く事は これからの海洋散骨を考えると必要な時期になっていると思います。
これは弊社にとっても信用の証となり お客様にも安心して散骨業者を選んで頂ける事に繋がっていく事と考えます。

海を問わず、散骨に関しては法的に整理されておらず、「墓地、埋葬等に関する法律」・「遺骨遺棄罪」に関しては 「葬送を目的とする行為で、相当の節度をもって行う」事ならば違法ではないだろうとの解釈が社会的合意になっているだけです。
法を問わず、社会的にに迷惑をかけない事が基本ですので、これをしっかり守ったガイドラインを今後決めていく事になります。

弊社を含め粉骨のご依頼のみ承る事がありますが、今回のサミットでも 一部問題視されているのが、お客ご自身で散骨を行う場合となります。
粉骨を承る時には 何処で散骨を行うのか伺うのですが、色々な答えが返ってきます。
一部ですが、河川や湖での散骨・フェリー等からの散骨・港、堤防、海岸からの散骨  一見問題無い様に感じる方が多いのですが、生活の為の水源・他の方も乗船している船・港、海岸を主に生活している方々 どれもが迷惑をかけている可能性がある事に該当します。
陸においても 山・自宅・公園等様々な場所の答えが返ってくるのが実情であります。
その都度 非の理由をお客様に ご説明しているのですが、私達がガイドラインを厳守していくと共に もう一つの役割として 私達が海洋散骨のガイドラインを世間に提示していく役割をして行かなくてはなりません。

第一回が終わったばかりですが、年内には皆様に団体設立のご報告が出来ると思います。最終的には 海だけでは無く陸の散骨業者様とも連携して散骨しとての大きな枠の中で、ガイドラインを作る事が必要と考えます。