2011年1月7日金曜日

鳥取漁船沈没について

大雪による鳥取漁船沈没被害は長年船舶を所有している私にとっては大変興味ある悲しい出来事です。一度台風で隣のヨットが台風対策(増舫)していない為舫ロープが切れ私のヨットに衝突して穴が空きそのまま完全に沈没させられた経験がありますので、自分の船が沈んでいるのを見た方の悲しみ人が亡くなったのと同じ悲しみです!! クレーンに吊上げられ海中より上がって来た船体は死体同様です!!

風水害における被害はニュース等では天災の一言で片付けられてしまいがちですが、日頃からの船主の管理不足が原因の人災も多いと感じております。私なりに今回の被害を考えてみました。
上の写真は岸壁に横抱きの形で係留されています。潮の満ち干と共に岸壁は動かないので、基本的に係留ロープは一番潮が干いた時に船が首つり状態にならぬ様に長さを保ちます。干潮時はロープの余裕が余りないので、海側に傾く力が加わってもロープ又船体側面が岸壁に当って堪える事が出来ますので、最悪左の写真様に岸壁側に傾くだけで完沈は避けられました。右側の写真の様に潮が満ちている時はロープが余りますので、海側に傾きかけても船体と岸壁との間隔は大きくなる為倒れてしまいます。これは潮の満干と傾いた方向の運と思います。下記参照して下さい。これは通常船で港等の岸壁に係留(特に満潮時)する際にも船体が首つりにならぬ様に絶対に注意しないといけない項目です!!
今回は小型の漁船が多数との事でしたので、下記の写真の様な事が多数の港で起ったと思います。
左の写真の下側の様に船同士引っ付き合っている箇所は転覆が少ないです。港では岸壁に直角に船を係留する方式が主です。船尾・船首の2点の固定ですので、横方向対する力を堪える事が全くできませんので多数の被害が発生しました。同士引っ付き合っている船は傾くと隣の船体に当り傾きが防ぐ事が出来被害が少なかったと想像します。船同士が離れている場合でもとりあえずお互い繋いでおけば多少防ぐ事が出来たと思います。但し最悪転覆する船に巻込まれ大惨事になる可能性は秘めていますが・・・通常のマリーナ等の浮き桟橋の係留では被害は少なかったと思いますので、年間の係留費の高い安いは安全費も含んでいると考えます。下記参照下さい。
船で一番肝心なのは係留時です。車の駐車と違い停泊していても海の上に浮かんでいる限りは一年中 風と潮に船は耐えています!! 台風が到来しなくても巨大な低気圧でも台風に負けない強風も吹きます。日頃からの万全な対策が船を守る唯一の手段です!!

志摩海葬ではお客様に安全・快適に海洋散骨を行って頂ける様 自社においての船舶の整備を含め万全の体制でお待ちしております。

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