2011年1月27日木曜日

船と車との違い 燃費計算

車は1リッターに対して何キロ走れるかなのですが、船の場合は一時間に対して何リッター消費するかと計算します。

速度については車は時速何キロですが、船はノット(海里・マイル)となります。車のマイルとは根本的に違います。参考に 時速1キロは0.54ノット 1ノットは時速1.85キロになります。船には水に対しての抵抗は車の様に転がり抵抗が大幅に減少する事はありませんので、前進・後進・中立しかありません!! 車ならばローギアで走っている事になますので、早い船でも巡航で時速50キロです。タンカー等の本船ならば時速20キロ程度で航行しています。

車では天候等によって走行距離・抵抗・速度が大幅に前後する事はありませんが、船の場合は大幅に前後しますので、時間に対しての燃費の把握が必要になります。何より海上での燃料切れは即命に関わります!!

海上ではうねりが発生しますので、一つ一つのうねりの山を越えて行く事になり走行距離が増える事になります。
風が強くなれば周期の短い小さな波が発生し 風波に向かって行く場合はパワーの無い船は波が艇にぶつかる力で船足が一瞬で止められてしまい船首が前後しているだけの微速前進となってしまいます。陸の近くでは陸に当った波が返る事により小さな三角波が発生します。そうなれば速度を上げる事は不可能で、船がまるでロディオマシンに乗っている危険な状態になってしまいます。
道の無い海上ですので、目的方向に一直線となりますが、波・うねりによってジグザク船足も調整しながら進まなければ危険な場合もあります。
潮の満ち引きによって湾の口が狭い場合は非常に強い潮の流れが発生します。この近辺では伊勢湾の入口の伊良湖水道は4ノット以上の潮の流れになる事がありますので、足の遅いヨットでは平均6ノット程の早さですから4ノットの潮に向かって走行すれば地面に対しては2ノットの速度しか出ていない事になってしまいますので、距離が増える事と同じになります。

車ではメーターの所に走行距離が表示されます。船ではメーターの所にはアワーメーターが付いておりエンジンが稼働した総時間が表示されます。メンテナンスの指示表示も時間ですので全てが時間基準になっています。

海上では行きと帰りの距離・時間が、倍以上変化する事を前提に考えなくてはいけません。残っている燃料で後何時間航行出来るかを常に把握し 潮の満干・天候を考慮し行動する事が安全につながります!!

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