2011年5月7日土曜日

画像処理はデジタルになり楽になりました

私の仕事でのカメラの役割は施工記録写真の他にデザイン上の画像加工用となります。
画像加工においてはベースが悪ければ加工も当然クオリティは低くなってしまいますので、数年前迄は写真の工程にも注意をしていました。

デジタルカメラが普及してから何台買替えたのでしょうか?  考えると7台程替えていました。
5年前頃からやっと普及機のデジカメで仕事ができる画質になってきました。

その以前はメモ程度はデジカメ 画像加工時は銀塩一眼のポジフイルムで撮影した後フイルム専用スキャナーでのスキャニング作業でしたので、現在はフイルム・現像代が要らなくなった事ですが、一番はスキャニングの手間・現像が上がる迄の待ち時間やはり時間の短縮が一番助かっています。

クオリティを落とさないプロの順序がありました。
銀塩時代はポジフイルム撮影で撮影してプロラボで現像・プリントです。
現像代も高くプリントは1枚数千円!! でも出来上がりが全く街の写真屋さんとは違います。

プロと同じカメラ・レンズ・フイルムで撮影しても街の写真屋さんで、現像・自動の機械でプリントした場合 まず現像液等で品質が落ちます。次にプリントとは印画紙に焼付ける作業となりますので、焼付けるレンズで変ってきます。せっかく何十万もするレンズで撮影しても数千円のレンズ相当で焼き付けを行っているのですから品質は落ちて当然です。

デジタルデーターにする場合はプリントされた物をスキャニングするよりもポジフイルムの状態でスキャニングが品質を落とさない為の唯一の方法でした。
現像に関しても一般のネガフイルムと違いポジフイルムの場合は街の写真屋さんでもメーカー等に依頼しますので、時間は掛かりますが現像時の劣化は防ぐ事ができました。

プロのカメラマンにとっては撮影後はプロラボに任せていた作業が、デジタルの場合は自身でコンピューターで現像処理の行程を行うのですから仕事量は増えています。
年配のカメラマンにはコンピューターの画像処理を覚える事が問題でもありますが、現在での最高のカメラマンは銀塩写真に精通していてコンピューターによる画像処理のテクニックも持ち合わせている方と思っています。

この位で撮影しておいて後はコンピューターで加工と考えてしまう若い世代と デジタルになっても一発勝負で加工の要らない写真を撮影する事に集中する銀塩時代カメラマンベースが悪ければいくらデジタル加工でも限界はあります。銀塩写真のしっとりした味の有る写真がデジタル化でだんだん無くなって行くのも時代の流れですね


写真の世界でも職人が残念ながら年々いなくなってしまいます。

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